私が小学生だったころは、よくお誕生会がありました。

仲良しのお友達の家に、日曜日の10時ごろから集まって、テレビを見たり、お昼ごはんを食べて、ケーキを囲んで、トランプやカルタ、人生ゲームで遊んだり…。外で鬼ごっこもして、本当に楽しいひとときでした。
(※ゲームといっても、今みたいなゲーム機ではなく、カードゲームやボードゲーム。まさにThe昭和です)

その中でも、やっぱり子ども心に一番楽しみだったのは、ケーキでした。


近所にケーキ屋さんの子がいました。

保育園・小学校・中学校と同じ校区だったのに、一度も同じクラスになったことはありません。昔は子どもが多く、クラス数も多かったからでしょうね。

そんな彼女のお誕生会に、小学3年生のときに呼ばれたことがあります。
私以外はみんな別のクラスの子だったけど、子どもは不思議とすぐに仲良くなれるもので、楽しく遊んだ記憶があります。


そして、いよいよおやつの時間(ワクワク)

♬じゃーん!と、ケーキが登場したときの衝撃は、今でも鮮明に覚えています。
3台の大きなケーキがずらりと並び、そのうちのひとつはなんと2段ケーキ!
みんなが「わぁ〜!」とため息まじりに声をあげて、興奮したあの光景、もう50年近く前のことなのに、今も心の中にしっかり残っています。


年月が流れ、私はケーキ屋になり、子どもが生まれました。

「娘のお誕生会は盛大に、みんなで大きな2段ケーキを食べよう!」と夢見たのですが、
今は昔と違って、日曜日にお友達を集めてお誕生会…というのは、あまり聞かなくなりました。
ちょっと寂しい気もしますが、よくよく考えたら、あの頃のお母さんたちは、日曜日の昼ごはんの支度から、おやつの準備まで、本当に大変だっただろうなと、今になって感謝の気持ちでいっぱいです。

お母さんたち、本当にありがとうございました


先週末(土曜日)2段ケーキのご予約をいただきました
(週に1〜2台ほど、2段ケーキのご予約があります。)

サイズは、3サイズありますが、久しぶりに一番大きなサイズでした。


なんて豪華で、なんて嬉しいことなんでしょう。

いつか、時が経っても、お誕生日を思い出すときに、そのケーキも一緒に思い出していただけたら嬉しいなと思います。